製法にもこだわってつくられた「松島ビール」の製造工程をご紹介します。
ブルーマイスターは世界のどこのビール醸造所にもいますが、ドイツのブルーマイスターは特別です。何故なら国家的に門弟制度があるドイツで”マイスター”の称号を得るためには厳しい研修と試験が不可欠だからです。
醸造所に弟子入りして約3年。その後資格を得て3年以上の研修を積み初めてブルーマイスターの受験資格を取得。試験はビール造りの基礎知識から経営、経理、指導そして一人でビールの醸造とハードなもの。
試験期間は1ヶ月以上にもなるといいます。
当工場はブルーマイスターのラルフ・ブランデス氏を招き、作り方のノウハウを1から指導していただき、本格的なドイツスタイルのビールを醸造しております。
ラルフ・ブランデス氏は1984年、ブルーマイスターとしての道を歩み、1992年、驚異的なスピードでブルーマイスターの称号を得たビール界のエリート。その才能を認められ現在はBTE社所属のブルーマイスター、指導者として活躍しています。
ディスペンサー奥の窓越しに美しく輝く2基の仕込み釜。「松島ビール」の生みの親ともいえるこの釜をはじめ、その味に大きな影響を及ぼす各設備は、ボルト1本に至るまで本場ドイツBTE社から導入した逸品です。さらに麦芽、ホップ、酵母、イーストなどの原料の大半もドイツからの輸入品と徹底的に「ビールの本場ドイツ」にこだわりました。この最高峰の設備を使用して「松島ビール」は毎日提供されています。
いくら設備が整っていても技術が伴わなければおいしいビールは造れません。たとえば日本酒の蔵元に”杜氏”がいるように、ビール造りにも”ブルーマイスター”と呼ばれる醸造責任者がいます。当工場ではドイツ人ブルーマイスター、ラルフ・ブランデス氏を招き、本場ドイツのビールに退けをとらない本格的な味に仕上げていただきました。「松島ビール」のおいしさの秘密は最高峰の設備と、厳選された原料、そしてドイツ人”ブルーマイスター”が奏でる見事なハーモニーといえます。それはビール造りに徹底的にこだわった裏付けでもあり、大切に育てられたビールだからこそ喜んでいただけるものと確信しています。
地ビールは酵母が生きているのが特徴。それだけ醸造も難しく、ブルーマイスターの経験と勘が頼りになります。
それではどのようにしてビールが造られるのか簡単に紹介しましょう。はじめに原料となる麦芽を細かく砕き、温水とともに仕込み釜で定温で煮沸します。酸素によってデンプンが糖化し麦汁のできあがりです。麦汁をろ過して麦芽粕などを取り除くのですが、ここで味の重要な決め手となるホップを加えます。さらに煮沸して清澄化させ一旦冷却します。次に酵母を添加して発酵、アルコールと炭酸ガスに分解され、”若ビール”になります。この工程まで約1週間。まだまだ味も香りも粗い”若ビール”は貯蔵タンクに移され酵母がさらに発酵、熟成の時を待ちます。実はこの熟成のタイミングを見極めるのがブルーマイスターの腕の見せ所なのです。熟成したビールをろ過しておいしい松島ビールの完成です。
ピカピカと輝いて見た目にも美しい仕込み釜は、ドイツの釜職人が鋼板を1枚1枚貼り合わせながら加工していく完全なハンドメイド。
優れた性能ばかりではなく、その工程に約1,000時間も費やして仕上げた芸術的な逸品です。
ディスペンサーから注がれるビール。
通常は1度樽詰めしたビールをサーバーで供給するのですが、当工場では醸造タンクと直結しているため、さらに鮮度が冴えています。
また、丁寧にゆっくりと時間かけて注ぐのは、生きたビールをおいしく飲んでいただくための秘訣なのです。
製品に問題がないことを確認したら、梱包作業を行い全国各地に運んでいきます。
こうして皆様のもとへ、できたてのビールをお届けします。